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<< 今日はタピオカ(ようよう食べに行けるファミレス 少し高いけど 紫いものあいすか栗の細くたなびきたる) | main | 出産の話 1 >>
I always love you.
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    その方は、がっしりとした体格の、エネルギッシュな方でした。
    年齢は50代半ばぐらいでしょうか。
    まさに骨盤のあたりから、真っ赤なマグマが燃え盛っているかのようなオーラの持ち主でした。
    それまで、私のマッサージにおいでになる方とは違ったタイプの方でしたから、よく覚えています。
    ご本人も、最初の来店のアンケートに、
    「なんとなく」来た。と記入されていて、エステやマッサージにはあまり興味がありません、とおっしゃっていました。
     
    実際に、マッサージを始めてみると、本当に、なんというか、火山のようなエネルギーの方で、私までぽかぽかしてぐるぐらい。
    そのうち体がほぐれてくると、部屋中に、ぽん、ぽん、と、小さな光がいくつも浮かび始めました。
    それはやがて、ちいさな赤ちゃんの形になって、小さな羽根をはやして、まさにエンジェルたちが、沢山、笑いながら部屋をとびまわりはじめました。
    普段、なかなかそこまで楽しい映像を見ることがないので、驚きましたが、気になったのは、その方の枕元に立って、もの悲しいような、なにか言いたげな様子でじっと佇む、小学校高学年ぐらいの、野球帽をかぶった男の子の姿でした。
     
    私は映像を見る時、あまり、亡くなっている方と、そうではない方の区別がつかないんです。
    もっと力のある方なら、はっきりわかるのかもしれませんが。
     
    なので、お客様の施術中に、かなり具体的な映像がみえても、お客様の方から気がかりなこと、としてお尋ねされない限りはお話をしないことにしていました。
     
    私の師匠の方でしたら、気がかりの事をしっかり双方にお聞きして、お伝えすることができるのでしょうが、私がお伝えできることは、あまりに曖昧で、あまりに少ないです。
     
    でも、マッサージが終わって、私は思わず、その方に職業をお聞きしました。
    これも、本来ならタブーですね。
     
    その方は、助産師をされている方でした。
    よくよく聞けば、女性を癒すマッサージというものに、仕事柄興味があったとのことです。
     
    とても気さくな、話しやすい方だったので、
    私は部屋中に浮かんでいた天使ちゃんたちのことを話すと、その方はとても嬉しそうに聞いてくださいました。
     
    「助産師をしていると、手が荒れるんですよ、」といって私に差し出した手のひらは、確かに薬品で荒れていましたが、命を、生まれてくる命のお手伝いをした、力強い手をされていました。
     
    それで、つい、気がかりに思っていた、野球帽の少年のお話をしたのです。
     
    瞬間、その方の顔がこわばり、ぽろぽろと、涙を流されました。
     
    「その子は、私の、息子です。」
    と、涙ながらに語るので、私は、いけないことをきいた、亡くなってしまったのだ、と思ったのですが、生きておられました。
    ただ、
    「野球の好きな子で、クラブチームに入っていましたが、10歳の時、ちょっとした誤解から、私はあの子を信じてあげることができなかった。
    なんとなく、お互いがその話をさけるようになり、結局、謝る機会も勇気もないまま、10年がたってしまった。あれ以来、なんだかお互いによそよそしいのです。」
    というお話でした。
     
    その後、その方からお手紙が届きました。
     
    あの日、家に帰ったら、大学で家を離れていた息子が、
    「なんとなく」家に帰っていた、そうです。
    「なんとなく、お母さんに会いたくて、」という言葉を聞いた途端、涙があふれて、あの時、謝ることができなかったことを、ずっと心残りにしていることを打ち明けました。
    息子もぽろぽろと涙を流して、二人で抱き合って、おいおいと泣きました。
     
    ずっと、息子に、「今更何言ってるの」と、拒絶される事が怖かった。
     
    でも、いつでも、過去の傷は癒せるのだと、その方は結んでおられました。
     
    その方は、もともと、あまりマッサージとか癒しを必要とされるタイプではなさそうでしたので、多分、もうお会いすることはないだろうと思っていたので、そのお手紙をもらったときは、本当に良かった、嬉しい、と思いました。
     
    そしてそのお手紙は、私にとっても素晴らしいメッセージを伝えてくれました。
     
    まさに天使が、引き合わせてくれたお客様だったのでしょう。
     
    時間を、過去に引き戻すことはできないかもしれないけど、
    過去の傷をいやすことはできる。
     
    私は自分の未成熟なせいで、息子を傷つけてしまったけれど、
    それはこれからの私の関わり方で、きっと癒していくことができる。
     
    少し今日は長くなりますね。ごめんなさい。
     
    息子が中学一年生の時、家を購入して、息子を転校させることになりました。
    難しい年頃の転校で、思うようにいかず、息子は随分悩んだようです。
     
    私はなるべく時間をとって、夜、寝る前、息子の話を聞くようにしました。
    そして必ず話の最後には、額を撫でて、
    「どんな時でも、絶対に忘れないで、あなたは私の生きている意味、そのものなのだ。」
    言い方は、毎回、違ったと思います。
    でも、明るい昼間では恥ずかしくて言えないようなことを、暗い部屋に紛れて、何度も額を撫でながら、何度でも言いました。
    宝物、何より大切な存在であることを。
    もし万が一、自分の体を傷つけたくなったり、自分をないがしろにしたくなったら、それは同時に、ママの命よりも大切なものを、傷つけようとしているのだと、知ってほしい。
     
    これから息子は、私たちの手を離れて、自分の人生を歩んでゆくのだろうと思います。
    いつまでも、いつもそばにいられなくなっても、絶えず、忘れずにいてほしい。
    自分と言う存在が、存在するだけで、すでに沢山の人を幸せにしているということ。
    少なくとも一人の人間が、生まれてきたことで、命を与えられたのだということを。
     
    | レイキエネルギー | 06:00 | comments(0) | - |
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